高校生活編 その5(最終回)

『沖縄東京』



7月に入り、上京まであと5日となった。

学校は6月末で辞めたので、もう行くことはない。



とかいいながら、荷物を取りに行ったりちょこちょこ顔を出してました。



6月最後の日、お別れの挨拶で、彼らに高校生活というのがいかに短いかということを語りました。

長いようで短い3年間。

決して後悔しないようにしてほしいもんです。

明日を変えるのは君のたった今。



沖縄を離れる前に、僕と総師マスターシーときよぽんの三人で車で沖縄一周に出かけました。

沖縄は思ったよりも広く、また、とても狭かったです。

浅く狭くところどころ深い沖縄。

表面は企業によるセルアウトと内地に媚売る土地だが、裏サイドはものすごく面白い土地です。



さて、いよいよ上京です。しかし、あんまり上京の実感などはありません。

気分は友達の家にでも行くかのような感覚。

それが当然というか、当たり前というか。



沖縄を離れるその日、見送りはないだろうと思った。

総師は免許ないし、友達はバイトだし、高校生は学校だし。

スカイメイトでチケットをとり、一人空港にてノートパソコンでオンラインボンバーマンをしながら暇つぶし。

そしたらなんと、男子クラスメイトが見送りに来てくれてるではないか。

進学校で真面目なスクールライフを送っていた彼らが、みんなで午後の授業をサボって来てくれたではないか。(クラスには女子しかいなくて担任はびっくりしたのでは?)

なんともドラマなんだ!

ありがとう!

君らのためにも、僕は頑張りますとも!

カッチョイイ音楽を作って、アフロ旋風を巻き起こすともさ!

これから、熱い魂の音楽をつくるぜ!



そう心に抱き、男は旅立った…







この三ヶ月の短くも熱い、青春友情ドラマの後、夢を追いかける男によって最初に作られた曲が『Hなやつら』である。(青春台無し)





高校生活編・完